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Sotaro Oka|菫色の継承

¥50,000 税込

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霧とリボン企画モーヴ街開通6周年記念
《菫色の実験室vol.11〜菫色×庭園》出品作品
本展メインヴィジュアル作品
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詩・文|Sotaro Oka

わたしたちにしかわからない
菫色のあの会話は 
おそらくもう
わたしだけのものになってしまったのね

踊り方を忘れてしまったあなたは
白い旗を振りながら
ただ歩いて
半開きの扉の向こうに消えていった



私の好きなシャーロック・ホームズの物語に、まるで踊っているような人形の絵の暗号を解くお話があります。その中で踊る人形の暗号は、依頼人キュービット氏の妻エルシーとかつて彼女の許嫁であったスレイニーとの秘密の通信手段として使われていました。

この絵では上記の物語や登場人物とは直接関係のないとある少女を描いています。
私は特別な相手との会話は暗号のようだと思っています。特別な相手との特別な時間期間にだけ有効な暗号。そして過ぎ去っていった日々、残っているだけの記号にはどんな意味があるのでしょう。意味は失われながら刻まれて。日記のように、いつか、懐かしいと薄笑って。薄まって。なのにまた菫色の魂の庭で踊り始めるのは何故でしょう。

大変光栄なことに、本作「菫色の継承」はモーヴ街開通6周年を記念する今イベント《菫色の実験室vol.11〜菫色×庭園》のメインヴィジュアルとして選んでいただきました(4枚目画像)。その際、霧とリボン主宰のミストレス・ノール様より寄せていただいたお手紙の中に「記憶をやさしく存在させる場所の象徴」という一節がありました。それはモーヴ街の精神と今作をはじめ私が描きたいものの精神とを繋げてくださるとても印象的で特別なものでした。

おひとり、半開きの扉より覗いてくださった、菫色のあなた様に。初夏のモーヴ街にはいくつもの菫色の魂が咲き誇っています。どうかごゆっくり。あなただけの秘密のお庭を散策しておたのしみいただけると幸いです。


★作品情報
鉛筆・水彩・アルシュ紙
作品サイズ|26.1cm×22cm
額込みサイズ|38.1cm×34cm
制作年|2026年(新作)

★5枚目画像は本展全出品作。お届けする作品は《菫色の継承》のみとなります。

★プロフィール
Sotaro Oka|画家
2017年より独学にて絵画制作を開始。自身の根底にある儚さへの畏怖と美意識、その後に残るメランコリーや情念を主に、現世と異界の通り道をふらふらと行き交うようなちいさな物語の断片を描いています。
個展 『波打ち際のあしあと』『私は私』(アスタルテ書房 2022、2024)、『日々の泡』(gallery hydrangea 2023)。国内外のグループ展多数出展。

*画像の色味はできる限り現物に近づけておりますが、ご覧頂く環境により見えは変化します。ご了承願います。

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