永井健一|菫色の庭師
¥48,400 税込
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霧とリボン企画モーヴ街開通6周年記念
《菫色の実験室vol.11〜菫色×庭園》出品作品
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立ち入り禁止で住居者不明の庭にある小型ショベル。
菫色の植物に覆われた状態で周辺住民の何世代も前から認知されているため、菫色の庭師と呼ばれ親しまれている。
ショベル前に佇むスミレを守っている守護霊のような存在ではないかと推測する者もいる。
また、庭に養蜂をしている馬がいたなどと時折不思議な光景の目撃談があるが、どこからともなく聞こえてくる話し声が観察しようとする者を帰路に促すらしく、その庭は未だ多くの謎に包まれたままである。
……永井健一
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文|高柳カヨ子
ショベルがいつからそこにあるのか、誰も知らない。
手入れをする人がいなくとも、荒れ果てることもなく秩序を保っているその庭に、ショベルは静かに佇んでいる。いずれの季節にも花が絶えることのない庭は、持ち主さえ知る人がいない。
密かに足を踏み入れたことがあるわずかな人達は、こぢんまりとした箱庭みたいだった、いや果てが見えないほど広かったと、みな異なる記憶を抱く。ただ誰もが、不思議な紫色の花に覆われたショベルがあったと証言している。
ショベルは小さな菫を守るようだったと言ったのは、迷い込んだ旅人だったか。
永井健一の作品には、物語が内包されている。
水彩と色鉛筆が生み出す、色彩が滲んで溶け合う美しい画面に描かれた物語には、ノンブルがふられていない。最初の1ページを選ぶのは、あなたなのだ。
はじまりを見つけたら、あとは糸を手繰るように物語が引き出される。万華鏡のように観る度変わる、自分だけの物語が。
ショベルも鳥も蜜蜂も、人間がいない安寧な世界で菫色の物語を紡いでいる。
★作品情報
ミクストメディア・アルシュ水彩紙
作品サイズ|14.5cm×19.8cm
額込みサイズ|27cm×33cm
制作年|2026年(新作)
★4枚目画像は本展全出品作。お届けする作品は《菫色の庭師》のみとなります。
★プロフィール
永井健一|画家・イラストレーター
神戸出身です。小さな頃から絵を描き続け、大阪大学美学科卒業後に作家活動を開始しました。
個展での作品発表を中心に、イラストレーターとしての仕事やアーティストとのコラボレーション、絵画教室『 集集 - tudo tudo - 』主宰など絵にまつわる様々な活動を行っています。現 神戸芸術工科大学非常勤講師。
*画像の色味はできる限り現物に近づけておりますが、ご覧頂く環境により見えは変化します。ご了承願います。
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