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樋上公実子|夕暮れの窓辺
¥154,000
SOLD OUT
★販売は先着順 ★転売目的のご購入はお控え下さいますようお願い申し上げます ★【ゆうパック(100サイズ)送料込みのお支払い】となります *決済の際に別途送料が表示されます ★発送は【ご入金日翌日からカウントして7営業日以内】に手配 大変恐れ入りますが、順番に対応しているため、具体的な発送日のお問い合わせにはお答えすることができませんので、何卒ご了承願います ★配送のご希望がある場合は備考欄にご記入願います ・曜日 ・時間帯【午前中】【12〜14時】【14〜16時】【16〜18時】【18〜20時】【19〜21時】 ご指定がない場合は【一番早い発送・時間指定なし】でお届け致します お日にちの指定に関してはご入金日翌日からカウントして7営業日(土日祝休)以降のみご指定可能です 【ご注意】 「ご予約品」以外の「通常商品」について、他の商品と複数注文の際は、注文を分けずに一度にご注文ください。遅い納期に合わせて一括発送致します 別々に注文の場合、送料がその都度加算されてしまいますので、ご注意ください。別々に注文の場合、一括発送ができず、別々の発送となりますこと、ご容赦願います。 * 《少女の聖域vol.5〜逢魔が時》出品作品。 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 昼と夜の隙間に、海から部屋に入ってきたのか海へ帰るのか。 ……樋上公実子 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 文|高柳カヨ子 夕暮れが迫る頃、窓から吹き込む風にふと潮の香りが混じる。 海など近くにないのにどうして。 ああ、そうだ、わたしは海からやってきたのだった。それとも海に帰るのだったか…もう忘れてしまった。 それでも海はわたしの中にいつも在って、逢魔が時になると海鳴りと潮の香りを運んでくる。 かつて人に憧れて得た足は、ハイヒールに倦んで歩き疲れた。自由に海を泳ぎ回った尾鰭が懐かしい。人であることを、人の姿であることをやめて、人ならざるものになれるのは、少女の特権。昼と夜が入れ替わるこの時間、誰も知らないわたしだけの海が呼んでいる。 わたしの身体に流れているこの血液は、海にいた頃の名残りなのだという。潮の満ち引きに伴い、体調も変わる。海は常にわたしの中に存在する。 赤いハイヒールを履いて闊歩するわたしと、赤い鱗の下半身で海の中を泳ぐわたし。どちらもわたしであることを忘れないでいて。 個展をはじめ数々の企画展や、絵本、小説の装画、チョコレートのパッケージやファッションブランドとのコラボなどで、多岐にわたって活躍する樋上公実子。彼女のキャリアについてはあらためて紹介する必要はないだろう。 そのコケティッシュで魅力的な造形と色彩で、フルーツパフェという現実的なアイテムから、幻獣といった幻想の世界にまで、我々を創造力の彼方へ連れて行ってくれる。 樋上には人魚が登場する作品が多い。彼女が描く人魚たちは、人魚である自分に一片の疑いをも持たないだろう。 でも少女はふと疑問を持つ。日が翳り夕闇が近付いてきたこの時刻、足元にいつから貝殻が転がっていたのか。開け放たれた窓から潮騒が耳に届き、遠い海の記憶がよみがえれば、人のかたちもときほぐれていくだろう。 そう、この作品に描かれた少女のように。 逢魔が時。昼と夜の狭間に吹く窓からの風が、潮の香りを孕む。 わたしの中の海がざわめく。 ★作品情報 油彩・アルキド樹脂絵具・板 作品サイズ|30cm×22.5cm 額込みサイズ|38.7cm×31cm 制作年|2025年(新作) ★プロフィール 樋上公実子|画家 東京生まれ。関西学院大学ドイツ文学科卒業。個展、企画展で作品発表。絵本、書籍装丁画、パッケージイラストも手がける。代表作に『バンビと小鳥』(ポプラ社)、『人魚の見る夢』(ステュディオ・パラボリカ)、『おとぎ話の忘れ物』(文・小川洋子/集英社・ポプラ文庫)など。 ★重要なお知らせ ご不在で商品をお受け取りできなかった場合は、必ず【7日間以内に配送業者さんにご連絡の上】お受け取りをお願いします。配送業者さんの保管期間を過ぎた場合、お荷物は当方に戻り、再発送時に再度、送料がかかりますこと、ご了承願います。 ★返品・交換について 作品や商品に不備があった場合は、商品到着後、7日以内にご連絡願います。作品については問題解決後にお届け、商品については良品と交換させて頂きます。但し、代替品をご提供できない場合は、交換ではなく返金対応とさせて頂きます。返送や交換にかかる送料は当方で負担します。 お客様のご都合による返品は受け付けておりませんので、ご不明な点はご注文の前にお問い合わせ願います。 *画像の色味はできる限り現物に近づけておりますが、ご覧頂く環境により見えは変化します。ご了承願います。
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トレヴァー・ブラウン|paper boat
¥300,000
SOLD OUT
★販売は先着順 ★転売目的のご購入はお控え下さいますようお願い申し上げます ★【ゆうパック(120サイズ)送料込みのお支払い】となります *決済の際に別途送料が表示されます ★発送は【ご入金日翌日からカウントして7営業日以内】に手配 大変恐れ入りますが、順番に対応しているため、具体的な発送日のお問い合わせにはお答えすることができませんので、何卒ご了承願います ★配送のご希望がある場合は備考欄にご記入願います ・曜日 ・時間帯【午前中】【12〜14時】【14〜16時】【16〜18時】【18〜20時】【19〜21時】 ご指定がない場合は【一番早い発送・時間指定なし】でお届け致します お日にちの指定に関してはご入金日翌日からカウントして7営業日(土日祝休)以降のみご指定可能です 【ご注意】 「ご予約品」以外の「通常商品」について、他の商品と複数注文の際は、注文を分けずに一度にご注文ください。遅い納期に合わせて一括発送致します 別々に注文の場合、送料がその都度加算されてしまいますので、ご注意ください。別々に注文の場合、一括発送ができず、別々の発送となりますこと、ご容赦願います。 * 《少女の聖域vol.5〜逢魔が時》出品作品。 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 文|高柳カヨ子 薄闇の中に浮かび上がる少女の姿。 青白い顔の表情は曖昧模糊として読み取れず、その瞳は朧に彼方を見つめているように見える。薄く開いた口唇から漏れ出す言葉はない。 両手に捧げ持っているのは、折り紙の白い舟。左右対称でどちらが舳先でも良いようだ。まるで彼岸と此岸を行き来するカロンの渡し舟のように。 舟/船というものは、現実の世界と異界をつなぐ象徴として表されることが多い。古今東西、魂や霊は舟に乗って行き来するとされる。 そして逢魔が時には、しばしば此の世と彼の世の境が曖昧になるのだ。 今回もこれまでと同様、トレヴァー・ブラウンの作品が「少女の聖域」のメインビジュアルを飾ってくれた(4枚目画像)。 トレヴァー・ブラウンは、1959年イギリス生まれの画家であり、1993年から日本に在住して創作活動を行っている。かつてはそのフェティシズムに満ちたビザールな作品を知るのはマニアに限られたが、2010年に開催されたアリスをテーマにした展覧会を契機として、今では幅広い層から熱烈なファンを獲得している。彼の作品は、少女を内包するあらゆる属性の人たちの間で圧倒的な支持を得ているのである。 何度か書いてきたように、トレヴァーが描く少女たちは強い。拘束され傷つけられても、そこに描かれた少女性は微塵も棄損されない。その少女性はトレヴァーの祖国にちなんで、パンクと言ってもいいかもしれない。 そして少女はまた、彼の作品に登場する異形のものたちとも難なく親しくなれるのだ。 昼と夜の境からやってきた一艘の白い折り紙の舟も、おそらく此の世のものではない。 白いひだ襟が浮かび上がらせる少女の顔に対して、その下の黒いワンピースの輪郭は曖昧に薄闇に溶けている。光と闇の狭間に揺蕩う情景か、あるいは少女自身がもはや現実と空想を超越しているのか。 いや、少女とはもとよりそのような存在なのだ。 逢魔が時、そのひとときに少女はその本質を現す。 トレヴァー・ブラウンがこの薄闇に描いたように。 ★作品情報 油彩・キャンバス 作品サイズ|45cm × 53cm *額なし 制作年|2025年(新作) ★プロフィール trevor brown is an english artist living in japan since 1993 ★重要なお知らせ ご不在で商品をお受け取りできなかった場合は、必ず【7日間以内に配送業者さんにご連絡の上】お受け取りをお願いします。配送業者さんの保管期間を過ぎた場合、お荷物は当方に戻り、再発送時に再度、送料がかかりますこと、ご了承願います。 ★返品・交換について 作品や商品に不備があった場合は、商品到着後、7日以内にご連絡願います。作品については問題解決後にお届け、商品については良品と交換させて頂きます。但し、代替品をご提供できない場合は、交換ではなく返金対応とさせて頂きます。返送や交換にかかる送料は当方で負担します。 お客様のご都合による返品は受け付けておりませんので、ご不明な点はご注文の前にお問い合わせ願います。 *画像の色味はできる限り現物に近づけておりますが、ご覧頂く環境により見えは変化します。ご了承願います。
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夏目羽七海|白菫
¥410,000
SOLD OUT
★販売は先着順 ★転売目的のご購入はお控え下さいますようお願い申し上げます ★【ゆうパック(120サイズ)送料込みのお支払い】となります *決済の際に別途送料が表示されます ★発送は【ご入金日翌日からカウントして7営業日以内】に手配 大変恐れ入りますが、順番に対応しているため、具体的な発送日のお問い合わせにはお答えすることができませんので、何卒ご了承願います ★配送のご希望がある場合は備考欄にご記入願います ・曜日 ・時間帯【午前中】【12〜14時】【14〜16時】【16〜18時】【18〜20時】【19〜21時】 ご指定がない場合は【一番早い発送・時間指定なし】でお届け致します お日にちの指定に関してはご入金日翌日からカウントして7営業日(土日祝休)以降のみご指定可能です 【ご注意】 「ご予約品」以外の「通常商品」について、他の商品と複数注文の際は、注文を分けずに一度にご注文ください。遅い納期に合わせて一括発送致します 別々に注文の場合、送料がその都度加算されてしまいますので、ご注意ください。別々に注文の場合、一括発送ができず、別々の発送となりますこと、ご容赦願います。 * 《少女の聖域vol.5〜逢魔が時》出品作品。 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 白菫の花をイメージして制作しました。 白菫の花言葉は「あどけない恋」「純潔」「無邪気な恋」です。 衣装は限りなく白に近い薄グレーで、私が近所で撮影した川の水面(17枚目画像)の光の反射やメランコリーな時間帯の薄暗さを参考にディーラーさんに制作していただきました。胸元にはビーズを刺繍していただき水面のような小さな光や泡を表現していただきました。 寂しさやあどけなさを表すうさぎ耳、眠り目。瞼には儚い明さの薄い菫色のリボンを結びました。 ……夏目羽七海 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 文|高柳カヨ子 夕闇が迫る少し前。水面に揺れる光が織りなす情景は、人々の心に懐かしさと一抹の物悲しさを呼び起こす。それは行ったことのない遠い国の記憶か、あるいは生まれる前に何処かに置いてきた寂寥感か。 目を閉じれば目蓋の裏に、風に揺れる花が浮かぶ。 その名の由来となる菫色を彼岸に忘れた白菫。 誰もがふと心許なくなる逢魔が時にその姿を現す、その存在よ。 微かに色付いたリボンで縫い閉じられた目蓋は、決して開かれることはない。少女が微睡みながら夢見ているのは、もうひとつの世界。目覚めれば消えてしまうから、少女はしっかりと目蓋を閉じて、異なる世界を夢見続けている。 此岸の声は、幼気なうさぎの耳で聴く。誰かの慟哭や苦悶、この世界の至る所から聞こえてくる辛く悲しい声を、その耳は吸い取り浄化する。やがて声は透き通り、少女の世界を吹き抜ける風となる。 夏目羽七海の球体関節人形が、大きさに比して圧を感じにくいのは、物体の持つ重量を打ち消してしまうような、その独特の浮遊感ゆえだろう。 翳りを帯びた白き肌は、憂いを湛えて佇む。そっと曲げられた細い指先と小さな爪までも、なにか特別な生き物のような愛おしさに溢れている。白銀の髪はどこまでも滑らかだ。 向こうが透けてしまうほど薄く繊細なドレスの色は、水面に映る影のようにほんの少しだけ闇を纏う。胸元の小さな煌めきが、昼間の光を名残り惜しむかのよう。 夏目が創る単眼うさぎと同じく、この世にあってこの世のものではない存在。輪郭が微かに光を帯びて、周囲の現実から切り離されているようにも感じられないだろうか。 傷や痛みを引き受ける単眼うさぎ。空と星々と宇宙を映す燻んだ水色。夏目の作品には、美しい記憶をその内に抱きながら、独り果てしない孤独を歩む、強くしなやかな意志が感じられる。 一見儚く思える白菫も、その閉じられた目蓋の裏側では、芳醇な菫色の異世界を夢見ているのだ。 逢魔が時の水面は、その揺らめきで水と空気の境が曖昧になる。現実と夢が混ざり合う。 淡い菫色のリボンで目蓋を縫い閉じられた少女は、いつまでもその微睡の中で、もうひとつの世界を夢見ている。 ★作品情報 石塑粘土・胡粉・油彩・リボン 作品サイズ|約60cm 制作年|2025年(新作) ★プロフィール 夏目羽七海|人形作家 2004年から球体関節人形制作開始。2019年ミニ個展「星少年」(ぼらん・どぉる)、プチ個展「メルティ・メランコリィ」(百日紅)。2020年〜2024年「人・形」展(丸善)。2023年 個展「薄明のCampanella」gallery hydrangea。他グループ展、企画展など。メランコリーな世界観の人形を制作。ほの暗く退廃的で透明感のあるメランコリーな世界をイメージしています。 ★重要なお知らせ ご不在で商品をお受け取りできなかった場合は、必ず【7日間以内に配送業者さんにご連絡の上】お受け取りをお願いします。配送業者さんの保管期間を過ぎた場合、お荷物は当方に戻り、再発送時に再度、送料がかかりますこと、ご了承願います。 ★返品・交換について 作品や商品に不備があった場合は、商品到着後、7日以内にご連絡願います。作品については問題解決後にお届け、商品については良品と交換させて頂きます。但し、代替品をご提供できない場合は、交換ではなく返金対応とさせて頂きます。返送や交換にかかる送料は当方で負担します。 お客様のご都合による返品は受け付けておりませんので、ご不明な点はご注文の前にお問い合わせ願います。 *画像の色味はできる限り現物に近づけておりますが、ご覧頂く環境により見えは変化します。ご了承願います。