くるはらきみ｜世の罪を取り除く神の子羊

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霧とリボン企画 くるはらきみ個展III《チャントの響く園～待降節から降誕祭へ》出品作品。
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｜主の洗礼｜

「世の罪を取り除く神の子羊」とは、イエス・キリストの歩いている姿を見て発せられた、洗礼者ヨハネの言葉です。

イエス様はヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられました。

「そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。 水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。 すると、『あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者』という声が、天から聞こえた。」——マルコによる福音書 1章9-11節

……くるはらきみ

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文｜森 大那

私たちは、限りないものを前に呆然とすることがある。
夜空を眺めれば宇宙の広大さに圧倒されるし、真昼の海を眺めてはその果てしなさが恐くなったりする。
けれど人は、その広がりをこそ味方につけようとするものだ。

ダイナミックな構図の「世の罪を取り除く神の子羊」では、水滴の中の子羊とその頭上の鳩によって、洗礼を受けたイエスがシンボリックに表される。


川のほとりに立ってこちらを振り返る男は、洗礼者ヨハネ。杖のような細い十字架は彼のアトリビュート（象徴的な持ち物）だ。奥に立ち込める暗雲が予告しているのは、イエスの未来だろうか、ヨハネの未来だろうか。

本展は今年一年を通して全3回開催される、くるはらきみ個展の最終章だ。


季節を一巡させるくるはらの絵を語る私たちの言葉は、やがて救いと赦しを、希望と平穏を語る言葉になって、終わりなく広がりゆく。


★作品情報
油彩・パネル＋布＋白亜地
作品サイズ｜22.7cm × 16cm
額込みサイズ｜34.7cm × 28cm
制作年｜2025年（新作）

★4枚目画像は本展DAY 1紹介全作品。お届けする作品は《世の罪を取り除く神の子羊》のみとなります。

★プロフィール
くるはらきみ｜画家・人形作家
東京生れ。幼い頃より自然のある場所に憧れる。大学では油彩を専攻しながら独学で人形制作を始める。2000年に長野県に移住。季節の移り変わりを身近に感じながら制作活動をしています。くるはらきみ & 影山多栄子二人展《夏の夜》（2019年・霧とリボン）ほか、個展、グループ展多数。

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